文化知普及協会が主催して、以下の趣旨でZOOMを使った連続公開セミナーが本年1月から開催されます。資本主義の危機に直面してさまざまなところで次の社会をどう考えていくべきかの模索が始まっていますが、文化知普及協会もこの流れに棹をさしている団体で、node001もオブザーバーとして参加しています。第2回は3月20日午後2時〜5時に開催されます。皆さんの参加を希望します。

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◾️連続セミナー「現代世界を読む」第2回「テレストリアルからのグレートリセット」

日時:2021年3月20日(土)14:00~17:00
講氏:境毅氏(文化知普及協会理事)
形式:ZOOMを使用してのweb会議形式。事前にZOOMをインストールしていただくとスムーズに参加できると思います。
前回の報告では、テレストリアルからのグレートリセット構想を急遽入れたために、最初の告知文(以下に掲載)の内容が十分展開されませんでした。今回は当初の企画にそった報告になります。皆さまのご参加をお待ちしております。いか
参加申し込みは以下のリンクからできます。
https://forms.gle/3J8tr1ghhs8sDRu18

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21世紀現代世界は、今、未曽有の危機にあるいわれていますが、実は、資本主義は破局の段階を迎えています。リーマンショックに象徴される負債経済(現代版高利貸資本のグローバル公社債市場での跋扈)が生み出す貧富の格差の拡大や非正規労働者の増大、ますます激化する気候変動に加え、福島第一原発事故がまざまざと示した科学・技術の問題性など。その上に、2019年末に始まったコロナパンデミックは、私たちの生活・生命の基盤を脅かすとともに、現代資本主義の破局状況を見つめる機会を与えています。一つは資本家側から提案されているグレート・リセットであり、AIなどの情報技術による新たな成長を展望しています。もうひとつは、新しい社会システムへの移行をめざし、現在の社会のなかにいまここでそれを作りだそうとしている社会運動です。

しかしながら、このような現代世界の破局状況を解明し、新たな社会の形成を目指すための理論的営為はいまだ不十分です。というのも現代の破局状況において、資本主義の基盤である資本家階級と労働者階級の存続の持続可能性が問われており、この階級基盤の揺らぎによる統治能力の喪失によって、両階級の共倒れの危機が高まっているからです。近代知そのものの見直しが問われているのです。

こうして、資本主義の破局とそのもとでの両階級の共倒れ、という観点から現代世界を読み解くことが課題であることが判明しますが、この課題はこれまで検討されたことすらありません。それで、この観点から現代世界を読み解き、社会変革への指針を得るためには、幅広い知の協働作業が必要とされています。そこで、今年から「現代世界を読む」と題する連続セミナーを開催し、皆さんと一緒にこの問題を考えていきたいと思っています。研究者、社会運動の実践家、労働者、学生といったさまざま分野で活動している方々のご参加をえることによって、現代世界を読み解く知的協働作業を展開していきたいと考えています。

さしあたりは当協会のメンバーを講師とするセミナーから始めますが、研究者の方をはじめとして外部の方をお呼びしてのものも今後行なっていきたいと思っています。皆さまのご協力をよろしくお願いします。

現代世界に疑問を持ち、世界を変えたいと思っている方々が、広くこのセミナーに参加していただき、みんなで議論していきましょう。よろしくお願いします。

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15.03.2021